『障がいは治らなくても成長は無限』この言葉を胸に私たちは療育の場に立っています。
その成長に欠かせないものが褒めることだと思っています。
〇毎日どんな小さな成長も見逃さずぱちぱちと拍手が飛び交う場所でありたい。
〇日々仕事や子育てで忙しい中、お子さんの療育のことを考えてぱちぱちを見つけてくれたお父さんお母さんにも拍手を送りたい。
〇スタッフ同士も互いの良いところを見つけ褒め合って成長し続けたい。
これがぱちぱちに込められた想いです。
褒めるところがない人も、褒められて成長しない人もいないはずです。
療育とは、お子さまの個々の発達状態や障がい特性に応じて、困っていることの解決と、将来の自立、社会参加を支援することの総称です。なお、「発達支援」という言葉もほぼ同義語として使われています。
人は生まれてからおよそ3歳までの間、心、身体、脳、神経が驚くほどのスピードで⼤きく成⻑します。この時期に子どもたちは外界から様々な刺激を受け、多くのことを吸収していきます。そのためぱちぱちでは、この⼤切な時期に療育を始めることを重要視しています。発達に偏りのあるお子さんは、自然に身に付けるということが難しかったり、激しいかんしゃくや問題行動が生じたりすることがありますが、早期に療育を開始することで、問題行動が⼤きくなる前に幼児期に獲得したいスキルを身に付けることが出来、お子さん自身が生きやすくなるのです。
親御様の中には、お子さんが1歳頃から「あれ?」「おかしいな…」と思われた方もいらっしゃることでしょう。でもまだ1歳。勘違いかもしれない。次の健診までしばらく様子見よう。多くの方がそう思われると思います。当然、赤ちゃんの発達は個人差が⼤きいので、専門家でも診断に迷うことがあります。
しかし先にも述べたように、乳幼児期の一ヶ月二ヶ月はとても重要です。いざ療育を受けさせたいと思っても、相談からサービス利用開始までの手続きにはおよそ二ヶ月かかってしまうのが現状です。だからこそ、「あれ?」「おかしいな…」という親の勘が、一度ではなく何度もあるようでしたら、まずは一度ご相談にいらしてください。
ABAとは英語で「Applied Behavior Analysis」の略で、その頭文字をとって「ABA(エービーエー)」と呼ばれています。日本語では「応用行動分析学」と訳します。1960年代にアメリカの心理学者スキナー博士によって確立された心理学の一つです。心理学と聞くと多くの方が「人の心」を見ようとするイメージを持たれるかもしれませんが、ABAは「人の行動」に特化した学問であり、行動の原因を心理的要因ではなく、人と周りの環境との関わり方・行動を分析して行うという特徴があります。
ABAは行動の前後への介入により、行動を増やしたり減らしたり出来るという行動の原理を利用したエビデンスに基づく療育法の一つです。主に自閉スペクトラム症をはじめとした発達障がいのあるお子さんへの療育に使用されています。言語能力の向上、社会性の向上、小学校普通学級への入学率の上昇などその高い効果が繰り返し示されており、アメリカ等の⻄洋先進国では発達障がい児への標準療法として保険適応にもなっています。
しかし日本ではまだABAの知名度は低く、セラピストの数もわずかしかいないのが現状です。ABAセラピストをご家庭に派遣している団体もいくつか存在しますが、自費での利用となるため、かなりの費用がかかってしまいます。
ぱちぱちでは、児童発達支援の療育の一環として、ABAの資格を持ったスタッフが個別セラピーを行うため、実質公費でABAセラピーを受けていただくことができます。※スーパーバイザー(指導者)は外部の方に依頼しています。
言葉
物の貸し借り
手を繋いで歩く
身辺自立
泣く・パニック
叫ぶ・かんしゃく
他害
自傷・常同行動